共用パソコンでクラウド上の自分のデータを使う方法論についての考察をしてみました。時代により、色々なサービスが出てくるので、あくまでも現時点での選択肢と言うことになりますが。
Dropboxの場合
共用のパソコンなので、Dropboxのアプリをインストールして使うやり方は難しい。
1.Web上からDropboxにログイン
2.必要なファイルをダウンロードして使う
3.編集したファイルがあればDropboxにアップロード
4.共用パソコン上のファイルは消去する
という流れになり、あまりスマートでとも言えない。スマートでない点は、ダウンロード、アップロード、ファイル消去などの手間がかかる点である。
OwnDriveの場合 https://owndrive.com
無料で1GBの容量が使える。専用アプリがあるが、共用パソコン上にはインストールしにくい。パソコンとはWebDAVと呼ばれる接続が可能である。WebDAV接続を行うと、クラウド上のデータが、ちょうどUSBメモリや外部ハードディスクをつないだ時のようにパソコン上にマウントされてくる。なので、そこから直接ファイルをダブルクリックして開くことが出来るし、保存も出来る。パソコンを使い終わって終了するとWebDAV接続も自動的に解除される。Dropboxの時のようなダウンロード、アップロード、ファイル消去などの手間が不要なのがありがたい。難点は、データの転送速度が遅いことである。遅いと言っても耐えられないほどではない。利点の方が上回っていると言える。以下のURLをMacのファインダーの「移動」/「サーバへ接続…」として、開いてくるウインドウに入れればよい。ユーザー名、パスワードが尋ねられるので、入力するとファインダー上にマウントされてくる。
https://my.owndrive.com/remote.php/webdav/
Tresoritの場合 https://tresorit.com
無料で3GB(5GBに増やせる)の容量が使える。Mac上ではWeb上からログインして使うというDropboxの使い方ができるのと、専用アプリをインストールして使う方法がある。
専用アプリはDropboxとは違い、クラウド上のデータを共用パソコン上にダウンロードしない形での運用が可能というところが特徴的であり、使い勝手もよい。共用パソコンにTresoritのアプリをインストールしておいて、自分が使いたいときにTresoritにログインして使うことができる。使い終わればログアウトをして、パスワードなどの情報の残さないようにするとよい。
専用アプリでログインしても、クラウド上のデータはパソコンにダウンロードされない。にもかかわらず、専用アプリ上から必要なファイルをダブルクリックすると、Word, Excel, エディターなどでファイルを開くことが出来るし、保存することもできる。保存してもTresoritに直接データが書き込まれるので、共用パソコン上にデータは残らないというスマートな使い方ができる。WebDAVと似た使い勝手になる。そして、WebDAVよりも動作速度が速いのもありがたい。
さらに、Tresoritは、end to endの暗号化がなされているので、クラウドを運営している管理者にも内容を知られることがないという安全性も優れた点である。
以上の3つを比較すると、個人的にはTresoritが一番使いやすくお薦めという感じがします。